用語解説(純資産法)
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純資産法

純資産法とは、企業価値評価の手法のうち、貸借対照表における純資産(資産から負債を差し引いた差額)を基礎として、株式価値等を計算するものです。

純資産法には、計算の基礎として用いる純資産の種類に応じて、簿価純資産法、修正簿価純資産法、時価純資産法があります。

 

ある時点で会社に帰属する価値の純額をそのまま評価額に反映するという純資産法の考え方は、直感的に理解しやすいものです。また、DCF法におけるキャッシュ・フローの見積や割引率の設定、マルチプル法における類似会社の選定のような、評価者の判断次第で評価結果を大きく左右する要素がないため、客観性が高い評価手法であるといえます。

一方で、純資産法による評価額には、事業の将来性が反映されません。このため、純資産法は、第三者間の取引における価格の調整には適合しないことが多い手法です。

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